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ヴィーナス誕生 [わたしのうた]

命命求めて乳房手放した壁は水色その手術




ぽんぽんと鞠つき音は乱れおり私の心音手術台にて




誰も来ぬ時間にカーテン閉めましてようやく対面乳房無き胸




健やかが美の条件と日うな均衡崩れる時こそエロス




欠損の果てのエロスを知らしめよ今片乳のヴィーナス誕生








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悲しみ続けてはいけないか [わたしのうた]

復興の妨げになる気がして
僕はいつからか「辛い」と言わなくなった
皆の足を引っ張るようで
あの日のことを話せなくなった


必ず幸せにすると
命を懸けて守り抜くと
その約束を僕は果たせなかった

妻と、お腹にいた赤ん坊を
あと一月で生まれてくるはずだった
名前も決めていた娘を
助けてやれなかった僕に
どうか自分を責めることくらい
許してはくれないか


辛かった
すまなかった、という言葉は押し込められて
ある日復讐するみたいに
うめき声とともに、僕の口から漏れてゆく


いつまでも泣いていては、死んだ人も浮かばれないと
そうなんだろうか?
そうなんだろうか?
せめて自分一人くらい
心の底から泣いてやらなきゃ、あんまりかわいそうじゃないか


立ち上がれ、歩き出せと言うけれど
地べたに這いつくばって
泣き続けてはいけないか


辛かったと
苦しかったと
どんなに辛かったかと
どんなに苦しかったかと
どうか許してくれと
どうか許さないでくれと
口に出してはいけないか
悲しみ続けてはいけないか


                              NHKドキュメントを観て




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誰にも知られなかったあなたへ [わたしのうた]

アカギレだらけの、汚れた小さな握りこぶしを、私の両手で包もう。

よく頑張ったね。
よく頑張ったね。
偉かったね。
辛かったね。

とめどなく流れてくる、鼻水をぬぐってあげよう

誰にも言わなかったね
そうやって大事な人を庇ったね
誰も褒めてくれなかったね
でも私は知っているよ


偉かったね。
偉かったね。
本当に辛かったね。

誰にも褒められず
頑張っていることも知られずに
こんな小さな心と体で
長いことずっと耐えてきたね。

こんなことしか出来なくてごめんね。
あなたを抱きしめることしかできない。

ありがとう。
ごめんね。

あなたは誰よりもえらいよ。




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大みそか [わたしのうた]


父母の居る場所探し大晦日



性愛は久しき時の除夜の鐘



身の内の除夜の鐘撞く人の欲し



命ひとつ赤子抱くよに年を越す




二つしか腕持たぬ人それぞれに吾を救いし千手観音




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かぐや姫 [わたしのうた]

言葉一つ交わさぬままでどこまでを行けるか想いよ示しておくれ



心など開きはしない私が鍵を外して今ノブを持つ



夢をみる今生最後の夢なればせめて幸あれ散り際の如



嬰児に流れるはずの血をこぼし罰でもなけれど子の宮失くす



身の内の月を失くして四年半せめて心に宿れよかぐや




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舌切り雀 [わたしのうた]

道ならぬ恋というなら道に沿う恋とは何ぞ吾に教えん



妻になり母になれてもまだ何を望むか私に教えてください



残された乳房は時を遡り娘のようになったが不憫



からだなど重ねてませんなお深き罪は心を交わらせたこと



知られてはならぬその名を呼ばぬよう舌を切られた雀になりたい



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母へ [わたしのうた]


カーネーション渡せぬ君の母様の安らかなれと祈っています





幸せになるのよ自分を責めないで 聞かずともわかる母の思いは





今日一日せめて愚かな不孝者後悔三昧許してほしい





お母さん 私は生まれてよかったよ この人生をどうもありがとう






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希望 [わたしのうた]

死んでいった人たちは決して生き返らず
なので私は、
「あの時はごめんなさい」
「あの時はとってもうれしかった」
「心にも無いことを言ってしまった」
「ただ苛立って、八つ当たりをしただけだった」

「本当は大好きで大好きでたまらなかったのに」

という言葉を、その人たちに伝えられなくなった。


ああ、死とは、可能性の断絶なのだ
と思うようになった。


絶望の最中にいる人たちに、
希望など存在するわけはなく
ただ体が重く、横になりたく
眠り続けていたかった

暑いのか寒いのか
昨日何があったかもよくわからなくなり
けれど恐怖と不安は常に目の前に置かれ
一ミリたりとも動くことはなかった


真っ暗闇の時間が続き、続き、
どのくらい続いたかわからなくなった後で
きっと希望は顔を上げるのだ


パンドラの匣

一番奥に置かれた「希望」

お前はどうして、
いつも動き出すのが、少し遅いんだろうね

人を暗闇の中に長いこと放っておいて
もう絶望していることすら忘れた頃に
たっぷりと昼寝をした幼子のように
お前はゆっくりと目を覚ます


それともお前は母の胎内から産道を通って出てくる赤ん坊のように
暗い暗い長い道のりを、
一人で歩いて来たのだろうか



長い長い時が流れて、
私は実は死んだ人たちとも、
関係が修復できるのではないか
と、思うようになった

あの日言えなかった「ごめんなさい」も
あの時飲み込んでしまった「ありがとう」も
そして「世界で一番大好きなの」という言葉も
おそらく死んでいった人たちは、わかっているのだろう


許されてはいけないと思う私を、
死んでいった人たちは皆
初めから赦していたのだろう


夜中に鳥のさえずりは聞こえない
長い夜が明け始める頃
太陽が昇ってゆく証のように
鳥たちはさえずり始める


暗闇はいつまで続くのだろう

希望はもう、
目覚めただろうか



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花の果て [わたしのうた]


手折られもせぬなら蕾のまま朽ちよ ただ愛でられるなら咲くだけ悲し




貴女持つ全てを捨てて此処に来よ 求める前に持つ幸を知れ




まぐわいの深みを知らぬ我なれば せめて添い寝の安らぎが欲し




性別を失して死ぬのがよかろうか それとも女で死んでいこうか




春宵に鈍く輝き身を反らし 愉楽極むか白木蓮よ





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応援歌 [わたしのうた]

働くよ
ご飯を食べなきゃならないからね
薬を飲まなきゃ死んじゃうからね

働くことは戦うこと
あたしを可愛がってくれた恩人が
今じゃ最大の敵になってる

我こそはと現れて
勝負に破れて去ってゆく
いい子がいたと連れてこられて
ある日飽きられ追い出される

止めるわけにはいかないんだ
生きていかなきゃならないからね

武器は今日までのあたしの人生
目には見えないそれだけが
あたしを支えて守ってる

加勢は一人も居やしない
女ひとりで戦い抜けよ
微笑みながら足踏みつけろ
肯きながら弱みをさがせ

人は好きに言うよ
意地を張って愚かしいと
人はあたしを嗤うよ
ホントは弱いくせにと

弱かろうが愚かだろうが
あたしは今を生きなきゃならない
今日を明日に繋がなきゃならない

肩代わりなんかしてくれない
庇ってくれる人も無い

武器は今日までのあたしの人生
誰にも言わずに胸にしまった
決して言えないいくつもの事

降りることはできなくなった
それでもいつかは終わるだろう
その日まで戦え怒りを糧に
食らいついて離されなければ
指の一つもちぎれるだろう



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