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映画「天使の恋」言いたい放題 [映画]

佐々木希が好きな方。
谷原章介が好きな方。

この方々には十分に楽しめる映画だと思います。

現に谷原章介が大好きで、彼が演じたような
かっこよくて、インテリっぽくって、でもボーっとしてて(笑)
お勉強以外は苦手― なんて男の人にメロメロになっちゃう私には
本当に宝物のような場面がたくさんありました。

正直言うと、「不覚にも泣いた」場面もありました。



でもね。

ええとですね、ここから先はネタバレ全開、言いたい放題でいかしていただきます。



佐々木希。

「飛びぬけて美しくカリスマ性のある」17歳には、見えないんだなあ・・

きゃばい姉ちゃんにしか見えない。
そういう設定だから仕方ないんだろうけど、この人はあんまりお化粧しないほうが
美しさが際立つ気がする。特に目のお化粧。
マスカラでこれでもかっ!と伸ばしているときより、ラストシーンのアイラインのみの方が
きれいに魅力的に見える。

で、ですね。

この人はほとんど演技の経験が無いから、撮影に入る前に、監督から直々に一ヵ月半の演技指導を受けたそうだ。
そして「最初の頃は、NGが出ると”えーっ!OKでいいじゃない!”と言ってたのが
最後の方では、OKが出ても"今のところ気になるからもう一回やらせてください"と言うほどに成長した」のだそうだ。

  ・・・  撮影に入る段階で、"今のところ気になるからもう一回!" というまでにはもってけなかったのだろうか?

かつて「私が捨てた女」の撮影時、主演女優は監督のしごきに耐えかねて失踪したではないか。
「もう頬杖はつかない」の桃井かおりは、「昨日自殺しようと思ったけど、映画が完成しなくなるからやめた」と
撮影中に言ったりしてたそうだ。

今は映画監督まで、甘甘な時代になってしまったのだろうか?



この主人公の里央が、全然かわいくない。

とある理由から、お金と、自分に利用価値のある人間だけしか大事にしなくなった17歳の子。

その理由に関しては心から同情する。
だけどやってることがひどすぎる。

でもって何度も言ってるけど(笑)、化粧がケバ過ぎる。

これは個人の好みになるけど、私は制服を着て化粧をしている女の子が嫌いだ。
だいたい美しくない。
そういうのが好きだったり、そそられたりする人も居るのかもしれないけど
どうしても汚らしく見える。
制服の美は「抑制の美」だ。
それを崩すとコスプレになってしまう。


で。

里央が谷原章介演じる光輝にフォーリンラブするのはわかる。
恋に落ちるのに理由なんて無い。

一応映画のコンセプトとしては、光輝に恋をしてから里央は違う人になったように悪いことをやめ
可愛い女の子になっていく、ということらしい。


だけどさあ、あんな超高級なマンションを好きに使っていいよって鍵とクレジットカードを渡してた大人の男が
それを部屋に残していくだけで、きれいに別れてくれるか?

おまけに援助交際の手伝いしていた男が、「なんか安心したよ。里央も普通の女の子なんだなって」
なんて笑顔で言って解放してくれるか?
普通に考えて、そんなに簡単に足を洗えるわけが無いと思うんだけど。

それにその男が「最後に一発・・」みたいに迫ってきたのを、
なんで里央は受け入れるんだよ!!このやろう!拒めよ!!!!



光輝は。

谷原章介はさすがにうまい。
この人はシリアスもコメディも、何をやらせてもいけると思う。
最近ははじけてたのが多かったようだから、
こういう影があって、朴訥で、シャイで、前髪がおりてて(笑)
無精ひげまでサービスしてくださると(笑)、涙が出るほどうれしい。


でね。

この光輝が里央に惚れるだろうか?

先ほど、恋に理由は必要ないと書いたし、光輝はある意味非常事態であるし
何かにすがるように恋に走ることもあるかなあ・・とは思うけど。
惚れるかなあ・・
黒のネイルアートして、化粧バリバリの17歳に惚れるかなあ・・・



この映画は、ほんのワンシーンくらいに結構メジャーな俳優さんたちを使っている。
若村真由美、津田寛治、吹越満。

だからこそ、佐々木希はじめ中心の女の子たちにもっとがんばってほしかった。
きっと全然違う作品になったんだろうに・・


里央役は難航したと聞いたけど、佐々木希じゃ無い方がよかったんじゃないか。

それまでの自分を壊してしまうくらいに腹を括った人間を使うべきだったんじゃないか。



あと、この映画にはちょこちょこ遊びが含まれている。
いろんなもののネーミングに関して。

光輝が勤める大学が「九智大学」。
きゅう・・ち・・?
これ「グッチ」なんですね。

そんなのが何箇所かある。

ただしですね、あーた。

ラストシーンでそんなことしちゃいけない。

ラストシーンですよ、ラストシーン。

感動がクライマックスになるはずのシーンですよ。

雨に濡れた鄙びた無人駅が映る。
駅舎に駅名を記した大きな板が掲げられている。


富良田・・・


・・・

あのね、確かにこの映画は、登場人物たちの服やバッグが目玉の一つだとはわかってるわけです。
でもさ、もう「感動のラストシーン」も何もないよ、しらけちゃって。
心の緊張が解けてしまいましたわん。


佐々木希は、若干27歳の寒竹監督のことを「とってもおしゃれなんですよ」と言っていた。
監督自身も、「登場人物たちの服装やネールも、こだわって場面ごとにテーマを決めてます」と言ってた。

いくらそういうところをがんばってても、ラストシーンの駅名が「富良田」じゃぶち壊しである。



何をどうしても「ここは死守!」という箇所が映画作りにはあると思うのだけど
そこがずれてたような気がする。
何をどうしても守らなければならないところを、流してしまった感がある。


なんて言うんですかね。志、というものですかね。


そこまで求めちゃもういけないのかな・・
でも、いい映画は今でもあるもんね。


繰り返しますが、私はこの映画で「不覚にも泣いた」箇所があったわけですよ。

でもね、なんか違うと思うなあ・・

あ、最後に。

この「天使の恋」って題名の天使は、きっと里央のことですよね?
でもどう考えても里央は「天使」には見えません。
外見も、やってたことも。


反省会、開いてほしい。


きっともっといい映画になっていたのに。



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スー

わたしとしては、「天使の恋」というタイトルだけで、
もう、いけません。
恥かしくて、観に行けません。
by スー (2010-05-15 13:29) 

Sho

(^-^)スーさん
あはっ!!^^ 確かに。
私もレンタル店で借りるとき、すごく恥ずかしかったです(笑)
by Sho (2010-05-15 16:47) 

Sho

(^-^)はっこうさん
お久しぶりです。ありがとうございます。
とてもうれしかったです。
by Sho (2010-05-16 06:44) 

Sho

(^-^)ヤムスターファさん
お返事が遅れ失礼しました。
ありがとうございます。
とてもうれしかったです。
by Sho (2010-05-19 06:51) 

ジャニスカ

「九智」と「富良田」はそういう意味だったんですね!
私は幸いなことにそうとも知らずにシラけずには済んだんですけど、
この映画のラストシーンには別の意味でドン引きしてしまいました、、、

私もこの監督は映画というものに対する真摯な「志」を欠いているような印象を覚えています。
「九智」と「富良田」の件を知ってその印象をさらに強くしました。
by ジャニスカ (2010-06-05 22:57) 

Sho

(^-^)ジャニスカさん
こんばんは。nice!とコメントを、ありがとうございます。
早速シャニスカさんのブログにおじゃまして、コメントさせていただきました。
おっしゃる通りですよねえ・・
どうしてああいった内容の話なのに、グッチやプラダ(まだあるんですよ)になっちゃうんでしょうか?
図書館のシーンもね、あの状況で「ねー!ねー!先生ー!私のこと好きー!?」なんていう「高校生」いないですよね。現実社会で。
ああ、またいろいろ思い出してきました。
ぜひ又お訪ねしたい思います。どうぞよろしくおねがいします。
by Sho (2010-06-05 23:24) 

なんだか…

これ書いてるあなたってこの映画に出てくるトモコって娘のクラブでやってたダンスみたいで超いい感じょ♪
by なんだか… (2010-11-13 10:04) 

美豚

読ませて、いただきました。
あなたの意見もわかりますが、まだまだ、恋愛の白も黒もわかってないかたなのかなぁって思いました。
この作品の内容をもっと、分析し、理解しようとすれば分かるはずです。
それができないのは、あなたの人生経験と、恋愛経験が貧しいからです。
by 美豚 (2010-12-03 08:51) 

Sho

※美豚さん
そうかもしれませんね。
by Sho (2010-12-03 21:55) 

納豆

わたしも天使の恋を
みて違和感を
感じました
友達を自殺においこんでおいて
それでいて先生に「君が
つらかったんだね」って言われて。。
美談すぎます
わたしはあなたの意見に超共感します。
あるケータイ小説を読んだ時も
思ったのですが
「すっごく甘い甘すぎる」って思いました
若さにまかせた 刹那的な恋愛の
堕落を美談にするのがね。
あと。。
そのあとよんだ「月9」中村
うさぎさんの著書はダイレクトで
過激だったけど
やっぱり読み応えがあった
わたしもまだ31歳
恋愛がわからない20代
片思いがほとんどだったから。

shoさんの意見には
ほぼ同感。
いま夏目雅子さんみたいな
女優さんがいないのが
残念です
わたしは彼女の「時代屋の女房」という
映画(当時は3歳か。。)
が好きです
ではまたきます
このブログ好きです!
by 納豆 (2011-07-31 10:13) 

Sho

to 納豆さん

こちらにもコメントいただき、ありがとうございます。

私もねえ、この「天使の恋」はいろんな意味で残念でした。
大好きな俳優さんが、大好きなシチュエーションで出てるだけに、残念でした。主人公がああなっちゃったきっかけは本当に同情します。でもね、
クラスメイトだまして売春の仲間にいれたり、援助交際したり、それを何とも思ってなかったり、そういうことに対しての責任をとらないままに、恋に突き進んでいっちゃいましたよね。
何? で、今までのこと、全部チャラになっちゃうわけ?って。
それも嫌でした。

中村うさぎさんは、根本的に同性に優しいと思いました。何冊か御本を読んで。反対に男の人には厳しいですね。私はその逆です(笑)
中村さんは、事件を起ろした女の人などの心をじーっと見つめて、その中に入り込んで、まるでシャーマンのように語る文章がすごく上手いと思います。

「時代屋の女房」はずいぶん昔に観ましたが、よかったですねえ・・
夏目雅子が本当に可愛らしかった。
このパート2が作られたんですよね。でもそのとき、夏目雅子は既に病に臥せっていて、名取裕子に代わっていて「あっ駄目だな」と思いました。
あの女の人は、ふわふわふわあ・・とした綿菓子みたいな雰囲気がいいんですもの。

又いつでもお越しください。ありがとうございました。
by Sho (2011-07-31 15:17) 

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