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「はつ恋」福山雅治 [歌手]

昨年のNHK紅白歌合戦。

小雪舞う長崎グラバー園から、福山雅治が歌おうとしている。

タイトルは「はつ恋」。

曲を聴きながら、題名とは対極の想いを歌っているように感じた。

それは「不倫」と呼ばれる想いだ。



              友達ではいられないことも
              恋人には戻れないことも
              わかってるよ でもこの真心を
              永遠の はつ恋と呼ばせて



サビの部分で気づく。
それは最近見たCMに流れていた曲だった。
一度聴いて強く惹かれ、忘れられなかった曲だ。



二人はかつて恋人どうしだった。

そして別れ、時間の流れの中で、それぞれにいくつかの出会いと別れがあって
今は互いに「夫」「妻」と呼ばれる人を持つに至った。


二人の想いが、静かにずっと続いていたものなのか
沈んでは浮かび上がることを繰り返していたのか
それはわからない。

でもなぜか今、それぞれに守るものを持った今
互いの気持ちはたかまり、溢れ出るぎりぎりのところに届いてしまった。


              友達ではいられないことも
              恋人には戻れないことも
              わかってるよ でもこの真心を
              永遠の はつ恋と呼ばせて


はつ恋の対極にある想いでは、なかった。

彼の想いは「はつ恋」と同じだった。

一途に不器用に女の人を想った。
誕生日にもらった手紙を何度も読み返した。
そこに書かれた彼女の願いに、胸が絞られるような思いをした。
愚かなことだとわかっている、その人を「欲しい」欲望をこらえた。


声変わりして数年の、あどけなさの残る詰襟の男の子が見える。
思い詰めた少年の、いじらしいうなじが浮かぶ。



世に言う「不倫」とは、どういう関係のことだろう。
どんなに想いを募らせても、身体の関係を持たなければ「不倫」ではないのか?
身体の関係さえ持ってしまえば、その相手に愛など抱いていなくても「不倫」と呼ぶのか?


「倫理に悖らぬ恋というのがあるのか疑問だが・・」と言ったのは、
故加藤康一氏だったと記憶している。

「不倫も命がけなら純愛になるの」と言ったのは、
瀬戸内寂聴氏である。


私にはよくわからない。

ただ、きっと恋にあらゆるものは関係ないのだろう。
年齢も、社会的な立場も、その他様々なものも。

男と女。
ただそれだけなのだと思う。


遊びではなく、純粋であるほど恋は辛い。
もうすっかり大人になった彼は、その辛さを引き受けようと覚悟を決める。


              叶わぬけれど かけがえのない想いを
              ひとり抱きしめて生きる


不惑を迎えた男は、少年と同じように生きてはいけない。
相手の幸せを祈りつつ、自分の想いは抑えるのだ。

それを彼は「真心」と呼んだ。

真心。

もう、何年も聞いていない言葉だった。
暖かないい言葉だ。



タイトルは「はつ恋」でよかったのだ。

ただただ一人の異性に恋し、その人を求め、
幸せを祈り続ける想い。

そこに歌われている想いは、確かに「はつ恋」そのものだった。




nice!(7)  コメント(14)  トラックバック(1) 
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コメント 14

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**feeling**

私は昔不倫相手と純愛をしました。
そして今は、愛している人を忘れようと必死です。
その関係を絶とうと。
何がいいのかもわかりません。
ただただ、周りの人を幸せにするために自分のことを偽るのです。
by **feeling** (2010-01-04 21:42) 

Sho

(^-^)**feeling**さん
大切なお気持ちを、ありがとうございました。
何の事情も存じ上げない私が申し上げていいのか迷いましたが
私は、**feeling**さんが幸せで(何を幸せといえばいいのかも迷うのですが)いてほしいと思いました。

by Sho (2010-01-04 23:38) 

spika

 明けましておめでとうさんです。

 今年も宜しく!

  
 私も、紅白で歌詞をジックリ聴きましたら・・不倫の歌だと
 思ってビックリしてしまいました。

 結婚したからといって純愛であるわけでもなく、

 『不倫』なんてものは、他人が決め付けたお名前であるからして・・・

 『最愛』といい、福山は本当にせつない恋の歌が

 とてもいいと思いました。




 
by spika (2010-01-05 18:17) 

Sho

(^-^)spikaさん
明けましておめでとうございます。こちらこそ
今年もよろしくお願いいたします。

ここで歌われているのは、「世間で言うところの」不倫の恋ですよね。
でも彼にとっては、あの少年の日、初めて女の人に胸を焦がしたあの「はつ恋」と同じ想いなんですよね。
なので、「ともだちではいられなくて」も「恋人には戻れない」
肉体関係には至っていないんですよね。
彼はまさに少年のように耐えている。

「最愛」もいいですね。
福山雅治、本当にいいです。
ありがとうございます。
by Sho (2010-01-05 21:24) 

カオリ

あけましておめでとうございます。

ワタシも紅白で「はつ恋」をはじめて通しで聴いて、その切なさにしびれました。彼は才能あるシンガーだと思いますが、それ以上に役者なんだなぁと。切ない恋に身を焦がす生身の男がそこにいるように感じました。

叶わないからこその真心、なんでしょうね。

by カオリ (2010-01-06 23:19) 

スー

新年おめでとうございます。
新年早々、色っぽいお話でつややかですね。
本年がよい年でありますように。
by スー (2010-01-06 23:44) 

Sho

(^-^)カオリさん
明けましておめでとうございます。
なるほどですねえ。ご感想、すごくわかります。
youtubeに、この曲のフルプロモーションビデオがアップされていますが
お奨めです。まさに、生身の男がいます。
ありがとうございます。
by Sho (2010-01-07 05:24) 

Sho

(^-^)スーさん
明けましておめでとうございます。
あは^^  なかなか現実に起こらないので、いっそうそういうことに憧れる気持ちが強くなるのでしょうか。でも、プラトニックというのもある意味とてもつやっぽいですね。
どうぞ良い年でありますように。
ありがとうございます。
by Sho (2010-01-07 05:30) 

Sho

(^-^)ぴよぴよベクトルさん
ありがとうございます。
by Sho (2010-01-07 05:32) 

ぴよぴよ ベクトル

Shoさま
お言葉ありがとうございます。

高校生の詰襟のころの初恋を 単純に絞りますと
『冬のソナタ」の 後ろ影、、も ちらり。。
あれも 何処までも どこまでも 
プラトニックでした。

年齢設定は こちらの方が うんと 大人。
初恋って 永遠のテーマですのね。 ぴよ拝
by ぴよぴよ ベクトル (2010-01-07 08:47) 

Sho

(^-^)ぴよ様
ああ、「冬のソナタ」は確かに詰襟でしたね。思い出しました。
この曲の男女は、かつては性愛をともにしたようですが、今は男の人が必死でブレーキをかけているのですね。
自分の「はつ恋」を思うと、どれがそうだったのかなあ・・という程度なのですが、「恋」というのはまさに永遠のテーマだと思います。
by Sho (2010-01-07 22:58) 

Sho

(^-^)tsworkingさん
ありがとうございます。
by Sho (2010-01-07 22:59) 

Sho

(^-^)noelさん
ありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
前から好きでしたが、最近の福山は益々好きです。
by Sho (2010-01-11 00:37) 

Sho

to kaoru_swarさん
nice!をいただき、ありがとうございます。
この歌はいいですね。
この歌を歌っている福山が、また最高にセクシーだと思います。
by Sho (2011-05-14 14:07) 

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